「30歳になったけど、このまま今の職場で働いていて大丈夫なのかな?」
理学療法士として数年働いていると、こんなことを考える人もいるのではないでしょうか。
仕事には慣れてきた。
人間関係もそこまで悪くない。
残業も少ない。
でも、給料は思ったほど上がっていない。
転職したほうが年収は上がるかもしれない。
そんなとき、どう考えればいいのでしょうか。
今回は、30歳の理学療法士を相談者として、マネリハ先生と一緒に考えてみます。
30歳PT、このまま働いていて大丈夫?
相談者
「30歳になりました。
今の職場でそれなりに長く働いているんですが、このままここで働き続けていいのかなって思うようになって……」
マネリハ先生
「そう思うようになったきっかけは、何だったんですか?」
相談者
「やっぱり給料です。
仕事はそこまで嫌じゃないんですけど、周りの友人と比べると、自分の給料って低いのかなって。
転職したらもっともらえるのかな、と考えるようになりました。」
マネリハ先生
「なるほど。
では、もし今の職場で給料が今より少し上がったら、転職したいと思いますか?」
相談者
「……それなら、今の職場に残ってもいいかもしれません。」
マネリハ先生
「だとすると、『転職したい』というより、
**『今の職場で、この先どのくらい給料が上がるのか分からない』ことが不安なのかもしれませんね。」
まず、理学療法士の給料はどのくらい?
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、理学療法士の全国平均年収は443.6万円。
平均年齢は36.2歳、労働時間は月157時間となっています。
ただし、これはあくまで全体の平均です。
年齢、経験年数、勤務先、役職、手当、賞与などによって収入は変わります。
また、job tagでは令和7年度のハローワーク求人賃金が全国平均で月27.6万円、有効求人倍率は4.67倍となっています。
つまり、
「理学療法士だから、この年齢なら必ず○万円」
と決まっているわけではありません。
ここは大切なポイントです。
「給料が低い=転職」ではない
給料が低いと感じると、
「じゃあ転職すればいいのかな」
と考えたくなります。
でも、マネリハ先生なら、まずこう聞くかもしれません。
「今の職場で、嫌だと思っているところは何ですか?」
例えば、
- 給料が低い
- 昇給が少ない
- 賞与が少ない
- 残業が多い
- 人間関係が悪い
- 休みが少ない
- 勉強会が多い
- 将来的に役職につけそうにない
など。
一口に「今の職場に不満がある」といっても、その中身は人によって違います。
もし不満が「給料だけ」なら、転職以外にも考えられる選択肢があります。
30歳なら「今の年収」だけで考えない
30歳になったときに考えたいのは、
「今いくらもらっているか」だけではありません。
むしろ、
「これからどのくらい上がっていくのか」
を見ることが大切です。
例えば、今の年収が450万円だったとしても、
毎年ほとんど昇給しない職場なのか、
役職がつけば500万円、600万円と上がる可能性があるのかでは、意味が違います。
確認したいのは、
今後の収入を考えるポイント
- 毎年どのくらい昇給するのか
- 昇格すると給与はどう変わるのか
- 資格や役職で手当がつくのか
- 賞与は安定しているのか
- 基本給がどのように決まっているのか
- 住宅手当などの福利厚生はあるのか
です。
筆者自身も30歳まで転職しませんでした
ここで、僕自身の話を少し。
僕は23歳で理学療法士として働き始め、30歳まで同じ職場で勤務しています。
1年目の年収は約280万円。
30歳になった現在は約450万円です。
7年間で年収は上がりましたが、
「毎年大きく昇給してきた」
という感覚ではありません。
基本的な昇給は数千円程度で、収入が増えた理由には手当や賞与、制度による支給、ベースアップなどもありました。
それでも、転職はしませんでした。
なぜ転職しなかったのか?
では、
「給料に不満があったなら、なぜ転職しなかったの?」
と思うかもしれません。
僕の場合、給料だけを見れば、もっと条件のいい職場があった可能性はあります。
でも、今の職場には、
- 残業がほとんどない
- ノルマがない
- 勉強会がない
- 人間関係で大きなストレスがない
など、自分にとって働きやすい部分もありました。
就職先を探していたときも、僕は「給料が高めで、残業が少ないこと」を重視していました。
だから、給料だけを理由に転職することには慎重でした。
これは僕の場合の話です。
誰にとっても「転職しないほうがいい」という意味ではありません。
では、転職したほうがいいのはどんなとき?
例えば、
「今の職場では、これ以上給料が上がりそうにない」
「役職につかない限り収入がほとんど変わらない」
「仕事量に対して給料が見合っていない」
「残業や人間関係など、給料以外にも不満がある」
という場合。
一度、他の職場の条件を見てみる価値はあります。
ここで重要なのは、
転職する=今の職場を辞める
ではないということ。
まず求人を見て、
「自分の経験なら、どのくらいの条件があるんだろう?」
と確認するだけでもいいのです。
転職するか迷ったら、3つに分けて考えてみよう
30歳PTが今の職場を続けるか迷ったときは、次の3つに分けて考えてみます。
① 今の職場に残る
給料だけでなく、
- 残業
- 人間関係
- 休日
- 福利厚生
- 通勤時間
- 仕事内容
などを含めて考える。
「今の環境なら、多少給料が低くても働き続けたい」
と思えるなら、残るのも一つの選択肢です。
② 今の職場で収入を上げる
例えば、
- 主任などの役職を目指す
- 資格を取得する
- 手当の対象になる仕事をする
- 昇給・評価制度を確認する
など。
ただし、役職につくことで仕事量や責任が増える場合もあります。
「給料が上がれば、それで満足なのか?」
も考えておきたいところです。
③ 転職して環境を変える
今の職場では収入アップが難しいと感じるなら、他の病院や施設、訪問リハなどを比較してみる方法があります。
理学療法士は病院だけでなく、介護施設や訪問リハビリテーションなど、さまざまな場所で働いています。
ただし、
「年収が高いから良い職場」
とは限りません。
仕事内容、休日、残業、人間関係、通勤時間なども一緒に確認しましょう。
「30歳だから転職」は必要ない
30歳になると、
「もう30歳だし、転職するなら今のうち?」
と焦る人もいるかもしれません。
でも、
30歳だから転職しなければいけない
ということではありません。
逆に、
30歳だからもう転職できない
ということでもありません。
大切なのは年齢だけで決めるのではなく、
「今の職場でこれからどうなりそうか」
を考えることです。
マネリハ先生なら、最後にこう聞く
マネリハ先生
「今の職場に残ることと、転職すること。
どちらが正解かは、僕には決められません。」
「ただ、一つだけ考えてみてほしいことがあります。」
「あなたが今、不満に感じているのは、
『今の給料』ですか?
それとも、
『この先も給料があまり変わらないこと』ですか?」
この2つは、似ているようで少し違います。
前者なら、支出を見直したり、副業を考えたりする方法もあります。
後者なら、昇給制度を確認したり、転職市場を調べたりする意味が出てきます。
答えは一つではありません。
まずは、自分が何に不満を感じているのかを整理してみてもいいのではないでしょうか。
まとめ|30歳PTは「今の年収」だけで判断しない
30歳の理学療法士が今の職場を続けるか迷ったときは、年収だけで判断しないことが大切です。
今回のポイントをまとめると、
- 理学療法士の平均年収は443.6万円
- ただし年齢や経験、勤務先によって収入は変わる
- 「給料が低い=すぐ転職」ではない
- 今後の昇給や役職による収入の変化も確認する
- 転職する場合も年収だけでなく働きやすさを見る
- まず求人を見るだけでも選択肢を知ることができる
そして何より、
「このまま働いていて大丈夫かな?」
と思ったときこそ、
「自分は何を変えたいんだろう?」
と考えてみること。
そこが分かれば、残る・環境を変える・収入を増やすなど、次の選択肢が見えてくるかもしれません。
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👉 【マネリハ先生に聞いてみた】20代理学療法士の年収ってどのくらい?
参考資料
厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|理学療法士(PT)」
job tagでは、令和7年賃金構造基本統計調査をもとに、理学療法士の年収・年齢・労働時間などのデータが掲載されています。
※本記事の内容は、理学療法士の働き方やお金について考えるための一般的な情報です。転職・就職などの判断は、ご自身の状況を踏まえて行ってください。


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